Q:学芸員の募集要項を見ていたら筆記試験で教養試験やウェブテストを実施するって書いてあったのですが、どのような試験内容なのか、対策をどうすればいいのか分かりません。
今回はこうした疑問に応えていきたいと思います。1次試験で実施される筆記試験は合否以前に2次試験、3次試験に進めるかどうかを決めることがほとんどですからしっかりと対策して試験に臨んでください。
SPIについてはちゃんとした対策の話はできませんが、わたしの苦い体験談をお話しします。
公務員の教養試験
受験区分はどうなる?
公務員と一口に言っても国家公務員を筆頭に何段階か難易度に差がある訳ですが、地方の学芸員を志望するのであれば筆記試験のレベルは「地方上級」もしくは「市役所」になります。
科目と目標点数は?
まず、出題範囲についてですが大きく分けて一般知能分野と一般知識分野の問題が出題されます。それぞれの内訳は、
一般知識:社会科学・人文科学・自然科学
(スタディングホームページより)
のようになっています。おそらく文系の方であれば「数的処理」と「判断推理」がネックになってくると思います。この2つは出題される問題数が多い上に対策に時間がかかります。
次に目標点数ですが一般行政職の公務員試験では6割がボーダーと言われていますが、学芸員の場合は受験者全員がしっかりと対策している訳ではないので1次試験を突破できるボーダーはもう少し低いのかなという体感です。
ですが6割という数字は出題頻度が高く、問題数が多い分野に絞って勉強すればクリアできますので6割以上の得点を目標に頑張ってみてください。
教養試験でよい結果を出すためには「選択と集中」が大切になってきますので、優先順位を決めて準備に取り組んでみてください。
SPIを実施する自治体も増えている
最近では教養試験の代わりにSPIを実施する自治体も増えています。SPIは会場で受ける場合と自宅でウェブテストを期間内に受ける場合があります。
一次試験を現地に行かずに期間内に自宅で受けられるのはありがたいですよね。
SPIには能力検査と性格検査があります。対策が必要なのは能力検査の方になります。性格検査は正直に聞かれたことに答えれば良いだけです。
実はこのSPIは個人的な意見ですが本当に無理な人は無理だと思います。わたしの場合SPIを2回受けましたがいずれの自治体も不合格でした。
というのも非言語分野の計算問題が全くと言っていいほどできなかったからです。その正否は定かではありませんが、SPIの発売元によるとSPIで測定する能力や性格は一生不変のものであるとされています。
わたしの場合数的思考能力が圧倒的に欠如していたので、途中でSPIを実施する自治体は時間の無駄と判断し、受験するのをやめました。
一方である程度対策すれば慣れてきて点数が取れる人も多いとおもいますので、まずは一度受験してみて後点数を伸ばせる感触がないようであれば、教養試験を実施している自治体に絞って受験することをおすすめします。
自分が落ちたからという部分は抜きにしても学芸員の採用の場合は幅広い知識や関心があるかどうかを測ることができ、時事問題も含んでいる教養試験を課した方が良いと思います。
突破した経験のないわたしが対策の話をするのもおかしいですが、SPIが得意な人に話を聞いたところ書店で気に入ったものを一冊購入すれば大丈夫だそうです。
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