博物館実習は3年生終了までに指定の単位を取ると4年生で「博物館実習」を前期で履修することができ、夏季休暇を利用して博物館で実習することになります。
今回の記事ではわたしの博物館実習の体験をみなさんにシェアしていくとともに、実習先の選び方や内容について解説していきます。
博物館に実習の受け入れをお願いする
博物館によって博物館実習の内容は大きく異なります。
博物館によっては館のホームページで募集情報を出していたり、出していなくても電話で問い合わせると受け入れ可能だったということもあります。
わたしの場合は地元の博物館を希望しており、前者のホームページで募集を出しているケースでした。個人的には同期や先輩から聞いた話を総合するとどのような実習内容か明示してくれている館がおすすめです。
これはなぜかというと毎年実習生を受け入れることで、館側の実習プログラムのノウハウが整っているからです。実際いただいたスケジュール表は12日間の日程が細かく設定されており、大変充実したものとなっていました。
余談ですが地方出身者であれば、地元の博物館は応募多数の場合は地元出身者を優先してくれる館が多いです。実際わたしの実習先も全員が地元出身者でした。
下記で紹介したのは、わたしが聞いた実習の残念エピソードです。博物館は人手不足で本来であれば実習の受け入れはしたくない館がほとんどです。ですがせっかく実習をするなら実習生としてもできるだけ指導熱心で歓迎してくれる館がいいですよね。小規模の博物館ですと指導係に回す学芸員がおらず、ひたすら作業をするだけの実習になりがちな傾向にあるようです。
Aさん
古文書解読が得意だったのでずっと資料整理をしていた。
Bさん
畑を耕すなど完全に労働力だった。
博物館実習ではどんなことをするの?
- 講義
- 館内の案内をしてもらう
- 学校からの見学受け入れ
- イベント•プログラムの運営補助
- 企画展の見回り
- バグトラップの入れ替え(IPM)
- ミニ展示製作
講義
実習先の博物館の設立の経緯、資料の保存管理、ボランティアの運営体制、IPM、展示企画などについて講義をしていただきました。
展示企画では特定のテーマでそれぞれが展示を企画するというものでした。現役の学芸員さんに展示を評価してもらえるので、辛口コメントもありますが、良い経験になると思います。
館内の案内
博物館実習の序盤に行います。
収蔵庫、燻蒸室、撮影室、バックヤード等々展示室以外の博物館のまさに裏側を見せてもらうことができます。
企画展の見回り
企画展の受付•見回りでは、チケットもぎり、展示品目録を渡す、写真撮影をご遠慮いただく声かけ、展示ケースの指紋や汚れを拭き取るといったことをパートの方に教わりながらやりました。
学校からの見学受け入れ補助
夏休み中でしたが、学童保育の施設の子供たちの受け入れをしました。実習館には子供向けのイベントを開催したり、常時昔の道具に触れたりできる部屋が設けられており、危ないことをする子がいないか見たり、道具の使い方を解説したりしました。
ミニ展示製作
最終日に急遽ミニ展示を製作させてもらえることになりました。
実習が夏の暑い時期だったこともあり、テーマは「昔の人が夏に使っていた道具」になりました。小学3年生の社会科には「昔の暮らしや道具について知る」というカリキュラムが設定されているため、ターゲットは小学校中学年•高学年に設定しました。
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