☑️学芸員採用試験の面接対策について解説

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今回の記事では、学芸員募集の面接試験でどのようなことを聞かれるか、どのように対策準備すればよいかについて解説していきます。

また近年の実情に合わせて増えてきたオンライン面接について、注意すべき点をまとめましたので併せてご覧ください。

面接官はどんな人?

受験する団体にもよりますが、まず面接全体の進行と基本的な質問を担当してくださるのは自治体の採用担当の方や博物館の中堅の学芸員の方です。

会計年度任用職員の面接ですと3〜4人、正規職員の場合ですと5人〜7人程度のことが多かったです。

進行担当以外の内訳は館長・副館長クラスの方、教育委員会の方、人事課の方となります。面接前に試験官が自己紹介してくださった場合はすぐに分かりますし、何回か受験すると並びや質問内容から分かってきます。

この立場の人ならこういう返しをすれば好印象を与えられるのではないかという思考がその場でできると良い結果が得られると思います。

面接試験ではどのようなことを聞かれるのか?

まず非常に高い確率で聞かれる質問が以下の通りです。

・志望動機
・研究内容について
・自己PR
・PC操作ができるかどうか
・今まで一番印象に残った展示とその理由

志望動機

志望動機は面接で一番最初に聞かれることが多いです。まず間違いなく聞かれるので必ず準備をしておきましょう。

最初の質問ですし、面接官の聞く姿勢にも関わってきます。

聞き方にも少しパターンがあって、「志望動機」と大きな枠での質問と「なぜ当館を」「当自治体を」という少し回答範囲を狭くした質問がされます。

研究内容について

大学でどのような研究をしていたのか聞かれたことがあります。

もし説明のなかに分かりづらい用語が入っている場合は、面接官は歴史分野の方ばかりではありませんので、あらかじめ分かりやすく説明する準備をしておきましょう。

この質問では研究内容と勤め先として想定される館とマッチしているかももちろんですが、「伝える力」もみられていると思ってください。

自己PR

自分のよい所をアピールするのが自己PRと考える人もいると思いますが、より正確には、自己分析の結果どういう内面的特徴・思考(考え方)の傾向がその仕事に合っているかこれまでの経験や培ってきたスキルでどのように貢献できるかをアピールするのが自己PRです。

例えばサークルの運営に携わっていたのであれば、アクティブに参加してくれるメンバーが少ないという課題に対し、こういう施策をした結果、施策のこういうところが上手くいき、こういう結果になったという様な自身の成功体験から自分の思考力や行動力をアピールしましょう。

PC操作ができるかどうか

意外と問われるのがこの質問です。単にできるかどうかを答えるのではなくて、「レポートや課題の作成で日常的に使用しています」ですとか「業務で使用しているため、WordとExcelの使用は問題ありません」など自分の経験を踏まえた回答を用意しておきましょう。

資格の記事でも紹介しましたが、マイクロソフト公認のMOSというパソコンスクールでいつでも受検できる資格がありますので、よりアピールをしたい人は学芸員以外の職種でも就活で有利になりますのでおすすめです。

今までで印象に残った展示とその理由

この質問では博物館資料をどのような視点でみているか?が問うています。

回答で出す博物館資料ですが博物館のポスターに載っているような多くの人の印象に残るような展示は避けたほうが無難だと思います。

オンライン面接の注意点⚠️

2021年度の就職活動では一斉実施の必要がある筆記試験は会場で受験する必要がありましたが、集団討論・面接はオンラインで実施する自治体もあったようです。

2022年度も引き続きこの傾向は続くものと考えられます。また受験者の交通費等の負担を考慮して、今後は実施のノウハウを活用して新型コロナウィルス感染拡大に関係なくオンラインでの実施となることも予想されます。

そこでオンライン面接を受けるときの注意点⚠️について、わたしの失敗談も交えながら解説したいと思います。

【ポイント①】画質のよいカメラのある端末を用意する

これはわたしが民間企業の採用試験を受験した時の失敗談なのですが、面接官の方から「◯◯さん画質をもう少し上げることはできませんか」と言われてしまいました。この時は購入から6、7年経った大学入学時に購入したPCを使用したため、内臓カメラの性能があまりよくなく、全体的に曇ったような画質になってしまっていました。

外付けのカメラが家電量販店で売っていますのですぐに買い替えができない場合は検討してみてください。

【ポイント②】事前の接続テストに参加しておく

これはわたしではなく、オンラインで集団面接試験を受けるときに遭遇した人なのですが、事前接続テストがあったのにも関わらずそちらに参加しないで本番に臨んだところ、映像も音声も出力されない、映像は出たが音声が小さすぎて聞こえないという状態で試験を30分も遅延させていました。

30分も何もせず画面の前で静止していなければならず、非常に大変な思いをしました。一応一緒に受験しましたが、もちろんその人は不合格でしょう。

このようなことがないように事前の接続テストに参加したり、端末やWi-Fiなど環境を整えておきましょう。

 

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